• 「クリプトシアニンO.A.コンプレックスについて」

    1,はじめに
    クリプトシアニンO.A.コンプレックスは感光色素の一種です。感光色素とは写真乳剤の増感色素のことです。
    「色素」は,その染色性を利用して生体組織や細菌の染色研究が行われ,外国では,それが思いがけなく薬の発見につながっています。
    (サルファ剤,寄生虫駆除剤,肝機能検査薬など)
    わが国においては,1940年頃,満州医科大学の波多野輔久による研究が発端となってはじまりました。
    1940年代には多くの臨床医によって臨床試験がはじまり,1950年代に内服剤の錠剤「ルミンA」,注射剤の「プラトニン注射用粉末」が(株)日本感光色素研究所から市販されました。

    2.なぜ感光色素が細胞を賦活するのか?
    私たちの体内にある「免疫力」が自然治癒力に深く関係しており,体内に入りこんできたウィルスなどの異物や,老廃物を取り込んで処理する働きを行います。
    感光色素は生体の免疫系に作用します。

    3.感光色素の効果と安全性
    ルミンAは,急性化膿性疾患,末梢神経性疾患,急性・慢性湿疹,一般創傷,熱傷,凍傷,汗疱性白癬の効能があります。
    感光色素の特徴は@投与量がきわめて微量であることA実質細胞に対して正常なものにはそれほど著名でないが,いったん障害を受けたものは細胞賦活作用が大きい事B毒性がほとんどないことです。

    4.健康食品との違い
    免疫に関連した健康食品は1999年には318億円に達する市場となっています。
    その多くはリンパ球を刺激したり,マクロファージがアメーバ様に義足をだして異物を補色する能力を高めるものです。
    その結果免疫力を高めるきっかけを作る事になります。
    感光色素は各組織細胞の機能を高めて生体の免疫系に作用することにより,体の抵抗力を高めます。

    5.副作用
    投与量が非常に微量(100γg)なことからも非常に安全性の高いものです。
  • また体の中を一回りすると肝臓から胆汁とともに十二指腸に排泄され大腸をとおって便として体外へ排泄されますので体に蓄積しません。
    副作用としてまれに「下痢」「食欲不振」「発熱」が起こるとの報告があります。
    ●まれに下痢症状になることがあります。
    ●胃炎や胃潰瘍のある人ではかえって食欲不振の原因になるかもしれません。
  •  この場合は胃粘膜保護剤を併用して下さい。
    ●<発熱>風邪が慢性化して微熱が続くような場合かえって発熱反応が起こる時があります。
    ●服用すると胃がむかつく,または膀胱が痛いという方は病院で検査されることをお勧めします。
     (胆石,尿路結石の可能性)
     また抗神経薬を服用している人も併用するとむかつきを感じることがあります。
     臓器移植をされている方は使用できません。
     虫刺されや,長期にわたりステロイド剤を過多投与したときなど「マクロファージの活性化が期待できない」場合効果も期待できません。

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